今回はByibitで損益計算に必要な取引履歴の取得方法を解説していきます。
統合アカウント(Unified)にアップグレードされた方と、標準アカウント(Standard)のままご使用の方でファイルの取得方法が異なりますのでご注意ください。
Gtax、Guardianでの計算に必要なbybitの取引履歴・手数料の登録方法
仮想通貨の損益計算ソフトGtax、仮想通貨の確定申告サポートGuardianで計算をする際に、Bybitで取得する必要がある取引履歴は以下のとおりです。
統合アカウント(Unified) | 標準アカウント(Standard) |
---|---|
統合アカウント現物、その他 統合アカウントデリバティブ 統合アカウントインバースデリバティブ 資金調達履歴(旧byfi) コピートレード履歴 レンディング履歴 アカウント更新以前現物履歴 アカウント更新以前_デリバティブ履歴 | 現物取引 デリバティブ履歴 USDCデリバティブ履歴 資金調達履歴(旧byfi) コピートレード履歴 |
流動性提供等の開始/終了時の数量から損益を認識する取引については、ファイル取込には対応しておりません。以下ヘルプページを参考に処理をお願いいたします。
開始/終了時の数量から損益を認識する処理について(流動性提供等)
統合アカウント(Unified)の取引履歴取得方法
まずは統合アカウントでの取引履歴の取得方法を解説します。
先述した通り、こちらのアカウントでは下記のデータがGtaxでの計算上必要となります。
- 統合アカウント現物、その他
- 統合アカウントデリバティブ
- 統合アカウントインバースデリバティブ
- 資金調達履歴(旧byfi)
- コピートレード履歴
- レンディング履歴
- アカウント更新以前現物履歴
- アカウント更新以前_デリバティブ履歴
統合アカウント(Unified):統合取引(デリバティブ、現物取引等)履歴①
デリバティブ(USDT無期限契約,USDC無期限,USDC先物,USDCオプション)
現物・その他(現物注文、通貨交換等)
統合アカウントで取引された全ての履歴が記載されるファイルとなります。
取得したファイルを2つの取込口にアップロードいただくことで自動で判別されます。
そのため、お客様のほうでデリバティブと現物・その他で取引を分類いただく必要はございません。
画面右上の「資産」から「資金調達」をクリックします。
「履歴」をクリックします。
「全履歴」タブから「エクスポート」をクリックします。
アカウントの変更詳細から「統合取引」にチェックを入れて、期間指定をして、エクスポートを押すと、ダウンロードが開始します。
ページ下部のアクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得したzipファイルを解凍※して、「Bybit_AssetChangeDetails_uta…」ファイルを[統合アカウントデリバティブ(Bybit-UM-TransactionLog/Bybit_AssetChangeDetails_uta)]もしくは[統合アカウント現物・その他(Bybit-UM-TransactionLog/Bybit_AssetChangeDetails_uta)]にアップロードします。
通貨の交換履歴は、「Bybit_AssetChangeDetails_uta…」に記載されますが、ファイル情報からは処理を一律に決めることができないため、除外しております。
そのため、下記ヘルプ記事を参考に共通フォーマットで登録をお願いいたします。
統合アカウント(Unified):統合取引(デリバティブ、現物取引等)履歴②
①の方法で統合アカウントで取引したにも関わらず履歴が取得できない方は、こちらの取得をお試しください。
画面右上の「資産」から「統合取引アカウント」をクリックします。
「取引履歴」をクリックします。
期間を指定し、今すぐダウンロードをクリック。
アクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得した「Bybit-UM-TransactionLog」ファイルを[統合アカウント_デリバティブ(Bybit-UM-TransactionLog/Bybit_AssetChangeDetails_uta)]or[統合アカウント取_現物・その他(Bybit-UM-TransactionLog/Bybit_AssetChangeDetails_uta)]にアップロードします。
統合アカウント(Unified):インバース契約履歴
bybitにログインしたら、画面右上の「資産」から「インバース契約」をクリックします。
「履歴」をクリックします。
「エクスポート」をクリックします。
カスタマイズより「日時」を指定し、「今すぐエクスポート」をクリックすると、「Bybit-Derivatives-TransactionHistory-xxx」のファイルがダウンロードできるので、[統合アカウント_インバースデリバティブ(Bybit-Derivatives-TransactionHistory)]にアップロードします。
統合アカウント(Unified):資金調達履歴(旧byfi)
この履歴には、入出金、ステーキング、ローンチプール、資産交換等が記載されます。
右上の「資産」にカーソルを合わせ、「資産調達」をクリックしてください。
右上の「履歴」をクリックします。
「全履歴」タブから「エクスポート」をクリックします。
アカウントの変更詳細から「資金調達」にチェックを入れて、期間指定をして、エクスポートを押すと、ダウンロードが開始します。
ページ下部のアクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得したzipファイルを解凍※して、「Bybit_AssetChangeDetails_fund…」ファイルを[統合アカウント_資金調達(Bybit_AssetChangeDetails_fund)]にアップロードします。
BIT→MNTのシンボル変更の履歴は、「Bybit_AssetChangeDetails_fund…」に記載されますが、税務面を考慮して、ファイル取込では除外されます。
そのため、こちらも下記ヘルプ記事を参考に共通フォーマットで登録をお願いいたします。
統合アカウント(Unified):コピートレード履歴
右上の「資産」にカーソルを合わせ、「資産調達」をクリックしてください。
右上の「履歴」をクリックします。
「全履歴」タブから「エクスポート」をクリックします。
アカウントの変更詳細から「コピートレード」にチェックを入れて、期間指定をして、エクスポートを押すと、ダウンロードが開始します。
ページ下部のアクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得したzipファイルを解凍※して、「Bybit_AssetChangeDetails_copytrading…」ファイルを[統合アカウント_コピートレード(Bybit_AssetChangeDetails_copytrading)]にアップロードします。
統合アカウント(Unified):レンディング履歴
右上の「資産」にカーソルを合わせ、「資産調達」をクリックしてください。
右上の「履歴」をクリックします。
「全履歴」タブから「エクスポート」をクリックします。
レンディングから「発生履歴」にチェックを入れて、期間指定をして、エクスポートを押すと、ダウンロードが開始します。
ページ下部のアクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得したzipファイルを解凍※して、「Bybit_lending_accrualRecords…」ファイルを[統合アカウント_レンディング(Bybit_lending_accrualRecords)]にアップロードします。
統合アカウント(Unified):アカウント更新以前_現物履歴①
bybitにログインしたら、画面右上の「注文」から「統合取引注文」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、「取引履歴」を選択し、画面右上の[エクスポート]をクリックしてください。
カスタマイズで日付を指定して「今すぐダウンロード」をクリックしてください。
「Bybit-Spot-TradeHistory-xxx」というファイルがダウンロードできますので、[統合アカウント更新以前_現物]にアップロードします。
統合アカウント(Unified):アカウント更新以前_現物履歴②
①の方法で取得できない方は、こちらの取得方法をお試しください。
こちらの履歴には、統合アカウント更新前の現物取引、エアドロップが記載されます。
画面右上の「資産」から「資金調達」をクリックします。
「履歴」をクリックします。
「全履歴」タブから「エクスポート」をクリックします。
アカウントの変更詳細から「現物」にチェックを入れて、期間指定をして、エクスポートを押すと、ダウンロードが開始します。
ページ下部のアクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得したzipファイルを解凍※して、「Bybit_AssetChangeDetails_spot…」ファイルを[統合アカウント更新以前_現物]にアップロードします。
統合アカウント(Unified):アカウント更新以前_デリバティブ履歴(USDT無期限)
※Normalアカウントの時に、すでにデリバティブ取引のデータをアップロードされている場合は、ファイル形式が異なる影響でシステム上重複を除外できません。
そのため、期間が被らないように履歴を取得してアップロードをお願いいたします。
bybitにログインしたら、画面右上の「注文」から「統合取引注文」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、「実現損益」を選択し、画面右上の[エクスポート]をクリックしてください。
任意の日付を指定して「今すぐエクスポート」をクリックしてください。
「BybitClosedPNLUSDTPerpetual…」というファイルがダウンロードできますので、取得したファイルを[統合アカウント更新以前_デリバティブ]にアップロードします。
標準アカウント(Standard)の取引履歴取得方法
続いて、標準アカウント(Standard)の取引履歴取得方法になります。
こちらの場合は下記が必要なデータとなります。
- 現物取引
- デリバティブ履歴
- USDCデリバティブ履歴
- 資金調達履歴(旧byfi)
- コピートレード履歴
一部「統合アカウント」の取得方法と同じ手順となっているものもありますので、その場合は先述した内容をご確認ください。
標準アカウント(Standard):現物履歴
bybitにログインしたら、画面右上の「注文及び取引」から「現物注文」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、「取引履歴」を選択し、画面右上のダウンロードをクリックしてください。
カスタマイズで日付を指定して「今すぐダウンロード」をクリックしてください。
「Bybit-Spot-TradeHistory-×××」というファイルがダウンロードできますので、[標準アカウント_現物取引(Bybit-Spot-TradeHistory)]にアップロードします。
標準アカウント(Standard):デリバティブ履歴
bybitにログインしたら、画面右上の「資産」から「デリバティブ」をクリックします。
「履歴」をクリックします。
「エクスポート」をクリックします。
カスタマイズより「日時」を指定し、「今すぐエクスポート」をクリックすると、「Bybit-Derivatives-History-xxx」もしくは「Bybit-Derivatives-TransactionHistory-xxx」というファイルがダウンロードできるので、[標準アカウント_デリバティブ(Bybit-Derivatives-TransactionHistory)]にアップロードします。
標準アカウント(Standard):USDCデリバティブ履歴
右上の「資産」にカーソルを合わせ、「資産調達」をクリックしてください。
右上の「履歴」をクリックします。
「全履歴」タブから「エクスポート」をクリックします。
アカウントの変更詳細から「USDCデリバティブ」にチェックを入れて、期間指定をして、エクスポートを押すと、ダウンロードが開始します。
ページ下部のアクションが「ダウンロード」と表示されたらクリックして、取得したzipファイルを解凍※して、「Bybit_AssetChangeDetails_usdc…」ファイルを[標準アカウント_USDCデリバティブ(Bybit_AssetChangeDetails_usdc)]にアップロードします。
標準アカウント(Standard):資金調達履歴(旧byfi)
統合アカウントと同じ取得方法になりますので、記事の上部で記載した取得方法をご確認ください。
取込口は[標準アカウント_資金調達履歴(Bybit_AssetChangeDetails_fund)]になります。
標準アカウント(Standard):資産運用アカウント履歴
※2023年3月に資産運用アカウントは廃止され、資金調達アカウントに移行されました。
移行前の資産運用アカウント履歴は以下の方法で取得をお願いいたします。
右上の「資産」にカーソルを合わせ、「資金調達」をクリックしてください。
右上の「履歴」をクリックします。
「履歴」タブを開き、「資産運用」をクリックします。
「履歴」画面に遷移しましたら、右上の「ダウンロード」をクリックします。
取得したい履歴の期間を指定し「ダウンロード」をクリックします。
状態が「ダウンロード完了」となりますので、アクションの「ダウンロード」をクリックして、取得したファイルを[標準アカウント_資金調達(旧byfi)]にアップロードします。
標準アカウント(Standard):コピートレード履歴
統合アカウントと同じ取得方法になりますので、上部に記載の取得方法をご確認ください。
取込口は[標準アカウント_コピートレード(Bybit_AssetChangeDetails_copytrading)]になります。
年末の仮想通貨保有数を確認しましょう
損益計算を行った際に「計算上の仮想通貨保有数」と「実際の年末仮想通貨保有数」を照らし合わせることにより計算結果の正確性を検証する方法があります。
この検証を行うことによりデータの不足が無いかなどもチェックできるのでしっかり記録しておきましょう。
Bybitにログインしたら、画面右上の「資産」から「資産一覧」をクリックします。
各仮想通貨の保有状況は取引アカウントごと(資金調達、デリバティブなど)に確認できます。
例えば、資金調達を開くと、資金調達内の年末時点の保有状況を確認できますので、コピペやスクリーンショットなどをして記録しておきましょう。
Gtaxに取引履歴をアップロードする方法
Gtaxにログインし、「データ取込」ページを開きます。
取引所でbybitを選択し、用意した取引履歴をすべてアップロードしていきます。
すべての取引履歴のアップロードが完了するとGtaxが自動で計算を行います。
(複数の取引所・ウォレットを利用している場合は、それらの取引履歴も必要になります)